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今回は、タロットカード 小アルカナ「FIVE of SWORDS/ソードの5」の解説です。
※動画解説も同じ内容です。
【動画で解説】 小アルカナ「FIVE of SWORDS/ソードの5」

【解説】 小アルカナ「FIVE of SWORDS/ソードの5」
1. タロットカードに描かれている内容
立ち去る男性と泣いている男性の背中を見ながら、三本の剣を持つ手前の男はあざ笑っています。
地面に転がる二本の剣は、背を見せる男たちのもののようです。
海にはさざ波が揺らぎ、空にはギザギザの雲が広がります。
2. 寓意・象徴(シンボル)の解釈
スート、数字などの基本となる小アルカナの解釈は 小アルカナ【占い】タロットカードの解説をご覧ください。
1. 三人の人物
手前の三本の剣を持つ男性は、二人をあざ笑っています。
背中を見せる男性と奥で泣いている男性は、傷ついている様子も無く争いに敗れたというよりも、剣を投げ捨て、争いを放棄したようにも見えます。
この寓意画をどう見るかは、人によってかなり変わりますが、リーディングそのものは、手前の男性をメインに見て、ずるがしこい、卑怯、一時的な勝利、などとすることが、もっとも一般的な捉え方だと思います。
このソードの5は色々な説があるカードです。
まず、タロット公式テキストブックでは、手前の男性をこの土地の所有者と説明しています。
この説明に素直に従うなら、彼はこの土地を守りきったと考えられます。
しかし、正位置の説明で、堕落や破壊、不名誉、などのキーワードを挙げており、土地を守ったと英雄的に考えるのは少々無理があるように思います。
どちらかと言うと、この土地を奪ったと考える方が自然かもしれません。
また、別の見かたとして、手前の男性が背中を見せている二人の人物から剣を奪ったとリーディングする場合もあります。争いに勝った後で剣を奪ったのか、剣を奪うことにより、二人に勝利したのかはわかりません。
寓意画から連想するイメージが違っても、「奪う」と言うワードに行き着き、そこから「ずるがしこい、卑怯」などの暗示に広がると言う結果は、この男性のあざ笑う表情があるからだと思います。
ちなみに飛躍したリーディングですが、争いが起こった場所に赴き、そこに落ちている剣を盗んでいる戦場泥棒と考える見方もできます。
僕が普段使っている「モーガングリア」のタロットデッキでは、こちらのリーディング方法の方がしっくりくる絵柄になっています。
意味は同じく、ずるがしこい、卑怯などです。
さらに、このカードのリーディングの際に、人によって捉え方が変わる部分がもう一ヶ所あります。
それは、占う相談者を、争いに勝った手前の人物と重ねるか、背中を向けている人物に重ねるかです。
どちらに重ね合わせるかで、勝利と敗北が真逆になってしまうので、深くカードを読もうとすると慣れないうちは混乱するかもしれません。
他のカードでも言えることですが、リーディングに迷うカードがあれば、あえてカードの意味合いを削ってしまい、読みやすい示唆だけを残す方法がおすすめです。
2. 海と空
さざなみが揺らぐ海は感情の揺れを、ギザギザの雲が広がる空は、すさんだ心やとげとげしい感情を表わします。
3.「FIVE of SWORDS/ソードの5」の考察
ソード(剣)のスート、5(数字)と関連付けられている事象
キーワード | 戦い、力、困難、決断、勇気、理性、情報、不運、など |
四大元素・精霊 | 風・シルフ |
5 | 仲間、活動、五感、逆境、変化、など。 |
ソードは、四大元素の風と関連があるため、風の象徴である知性や理性、冷静なども示唆します。
また、ワンドのスート同様、ソードは男性性の象徴でもあり、主に能動的な性質です。
ソードの「5」は、困難、喪失、対立と捉えればよいでしょう。
スートと数字、カードの寓意画から受け取ることができる意味としては、困難、対立、ずるがしこい、損失、卑怯、虚しい勝利などです。
寓意画の説明にも書いたように、このカードの捉え方は本当にさまざまです。
しかし、行きつく先の多くは、手段を選ばない勝利、力づくの勝利、虚しい勝利、犠牲を伴う勝利、相手が勝負を放棄すると言った、素直に喜べない勝利になることが多いように感じます。
他には、裏切り、仲間が去っていく、利己主義、報復などとも捉えることができます。
背中を見せる二人からは敗北とも読み取れます。
逆位置については、正位置と同様のリーディングをします。
正位置を手前の男性に、逆位置を背中を見せる二人の人物にそれぞれフォーカスすることで、勝利と敗北をカードの正逆で分ける方法もありますが、僕はカードの正逆ではなく、占う内容や相談者の状況などで、勝利と敗北のリーディングを分けています。
このソードの5のカードは、リーディングが非常に難しいカードの一枚だと個人的に思います。
※このカードは、キーワードだけをさらっと覚えた方が良いかもしれません(^-^;)。
ちなみに、基本的に正逆どちらもネガティブな暗示のカードですが、このカードがアドバイスカードとして出た場合、良い意味で「もっとズルくなりましょう。」とか「手段を選ぶ必要ないですよ」などと捉えることがあります。
参考:↓逆位置の基本的な考え方
タロットカード逆位置の解釈方法(読み方・考え方)
4.「FIVE of SWORDS/ソードの5」の正位置、逆位置のキーワード
正位置、逆位置どちらも同じ
手段を選ばない、力にモノを言わせる、自分だけの勝利、本来の目的を見失う、ずるがしこい、卑怯、利己主義、仲違い、孤立する、奪う、盗む、争い、搾取、虚偽、敗北、など。
以上、タロットカード小アルカナ「FIVE of SWORDS/ソードの5」の解説でした。
※リーディング例、キーワード例は、ほんの一部です。
僕自身のオリジナルの解釈部分もあるので、書籍や他の占い師さんとは見解が違う場合があります。
また、占う内容や、カードの位置がどういう意味を持っているか、前後のカードとの関係により、リーディング内容も変化することを忘れないでください。


大アルカナ
0.愚者、1.魔術師、2.女教皇、3.女帝、4.皇帝、5.法王、6.恋人、7.戦車、8.力、9.隠者、10.運命の輪、11.正義、12.吊られた男、13.死神、14.節制、15.悪魔、16.塔、17.星、18.月、19.太陽、20.審判、21.世界
小アルカナ
スートとコートカード、数字の解釈について
ワンド:エース / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング
カップ:エース / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング
ソード:エース / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン/ キング
ペンタクル:エース / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング
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