小アルカナ解説

ワンドの2/TWO of WANDS タロットカードの意味と象徴の解説

ワンドの2/TWO of WANDS タロットカードの意味と象徴の解説

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タロットカード 小アルカナ『ワンドの2/TWO of WANDS』の解説です。

※キーワードだけを知りたい方は『ワンド2 キーワード・意味 100種類 一覧表』をご覧ください。

ウエイト版タロットカードをお持ちの方は、ご自身のカードを見ながら解説をお読みいただく事をオススメします。

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ワンドの2 に描かれている内容

城壁の上に立つ人物が遠くを見つめています。
右手には地球儀を、左手にはスートの棒を持っています。

背景には海や森、山々、街が描かれています。

寓意・象徴(シンボル)の意味と解釈

TWO of WANDS/ワンドの2
左が元のカード、右の番号が下記のシンボルです。
※解説の都合上、同じ番号が複数あります。

1. 城壁(お城)と百合と薔薇の十字

城壁(お城)は、自分が築き上げた実績、成果を表わします。

左下の百合と薔薇の十字は、受動性と能動性、理性と野望(情熱)のバランスが取れている事を示唆しています。

この城壁(お城)は、ワンドのエースに描かれていたお城と言う説もあります。

2. 城壁の上に立つ人物

この人物は商人とも資産家(実業家)とも言われています。
その為、精神的(感情的)なことではなく物質的な成功(社会的地位)を示唆します。

また、過去を示す左側を向いていること、実績を示す城壁の上に立っていることから、これまでの行いや築き上げた実績、立場が基盤となることを示します。

彼は遠くを見つめています。
これは、未来に対しての計画や構想を練っている、または自分の夢を思い描いている姿です。
場合によっては、遠距離、外国、視野を広くなどとリーディングすることもあります。

余談ですが、タロット公式テキストブックをはじめ、色々な書籍等でこの人物画を『アレキサンダー大王の病いや悲しみ』などと重ねて解説しています。

この解説をどう捉えるかは人によって変わると思いますが、僕の場合は主に逆位置でその解釈を採用します。
正位置の場合は、犠牲の上に成功を掴むと言うようなリーディングをすることが稀にあります。

3. 二本の棒(ワンド)と地球儀

二本の棒(ワンド)は、一本は左手に、一本は城壁に括りつけられています。
これは二者択一を示唆しますが、単純に『選択』と考えても良いでしょう。

右手に持つ地球儀は、自分が築き上げた世界です。
これは城壁と同じく実績や成果を意味します。
ですが、未来を表わす”右”手に持っていることから、『築き上げた現状』の未来を見ていると捉えることができます。

また、遠くを見つめる姿と同じく、グローバル(広い)視点を持つ、高い視点から見るなどと捉える場合もあります。

4. 背景の海や森、山々、街

城の上から見渡せる景色は彼の領土でしょうか。
または、これから訪れる、葛藤や試練、喜びなどでしょうか。

海は『心理(感情)面』、山は『試練』、森は『実り』、街は『物質面』などを示唆します。
背景色のグレーは『ニュートラル』を意味します。

リーディング時において、背景の絵柄はあまり気にする必要は無いかもしれません。
あえて言うなら、『まぁ、この先も色々あるよ』って感じで読むことが多いです。

ワンドの2 の考察

ワンド(棍棒)のスート、2(数字)と関連付けられている事象

ワンドのキーワード エネルギー、活力、成長、創造、情熱、など
四大元素・精霊 火・サラマンダー
2 調和、組み合わせ、二重性、など。

※小アルカナのスート、数字などの基本解釈は 小アルカナ解説をご覧ください。

ワンドは、四大元素の火と関連があるため、情熱、熱意、エネルギーなどを表します。
また、男性性の象徴でもあり、主に能動的な動きを示唆します。

『2』は調和や組み合わせ、二重性を意味する数字です。
ワンドの『2』は調和よりも、二項対立等の組み合わせと捉え、二者択一での選択と解釈するのが自然かと思います。

スートと数字、カードの寓意画から受け取ることができる意味としては、情熱、創造、選択、立場、成功などがあります。

ただし、カードに描かれている人物に動きはありません。
ですので、どちらかと言うと『行動(アクション)』を表わすのではなく、今の自分の立場、もしくは状況(環境)を踏まえた上で、この先の計画を練る、その為の選択をする、など『考えること』が必要だと言うことを教えてくれています。

ワンドのスートに従うなら、『自分の情熱の赴くままに未来を思い描きなさい』と言った感じでしょうか。

ワンドの『2』は『選択』を示唆する解説が多いように思いますが、僕の個人的な見解では、右側の棒(ワンド)が城に括りつけられていることから、大きな意味で、どちらのワンドも自分のものにしていると捉えることがあります。
もしくは今の立場を作る上で、すでにひとつの選択をしていると捉えることもあります。

また、寓意画の説明でも書きましたが、遠距離や外国に関係したリーディングをする場合もあります。
カードの下半分に寓意画が集中していることから、足場を固めると言うようなリーディングをしたりもします。

ですので、個人的にワンドの『2』は占う内容や前後のカードとの関係性によって、受け取り方が結構変わります。
ここで解説した内容から、かなり広げた解釈をする場合もあります。
この辺が机上での勉強と実践の違いと言えるかもしれません。

逆位置の場合は、未来志向になれず現状に満足してしまう、成果につながらない計画、優柔不断で選択ができない、などと捉えることもできますし、アレキサンダー大王に比喩されるように、成就されない計画、トラブル、驚き、悲しみなどと捉えることもできます。

このカードは色々な要素が詰まっているため、勉強すればするほど、難しく感じてしまうかもしれません。

※参考:タロットカード逆位置の考え方とリーディングのコツ

ワンドの2 のキーワード

正位置のキーワード

計画・構想を練る、理想と現実のバランスが取れている、展望が開く、物事を俯瞰して見る、自分の望む選択、野望、勇気、成功、など。

逆位置のキーワード

計画・構想は成果が出ない、理想と現実のバランスが取れていない(実力不足)、選択ができない(優柔不断)、過信、トラブル、ハプニング、怖れ、など。

以上、タロットカード小アルカナ『ワンドの2/TWO of WANDS』の解説でした。

もっとキーワードを知りたい方は『ワンド2 キーワード・意味 100種類 一覧表』をご覧ください。

僕自身のオリジナルの解釈部分もあるので、書籍や他の占い師さんとは見解が違う場合があります。
また、占う内容や、カードの位置がどういう意味を持っているか、前後のカードとの関係により、リーディング内容も変化することを忘れないでください。

ワンドの2 の解説動画

Youtubeでも『ワンドの2』の解説をしています。
内容は基本的に同じです。

カード解説リンク一覧

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