小アルカナ解説

ソードの2/TWO of SWORDS タロットカードの意味と象徴の解説

ソードの2/TWO of SWORDS タロットカードの意味と象徴の解説

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タロットカード 小アルカナ『ソードの2/TWO of SWORDS』の解説です。

ウエイト版タロットカードをお持ちの方は、ご自身のカードを見ながら解説をお読みいただく事をオススメします。

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ソードの2 に描かれている内容

目隠しをした女性が両手に持った剣を胸で交差させ、椅子に座っています。

背景には岩肌が見える海が広がっており、その向こうには陸地が見えます。
空には三日月が浮かんでいます。

寓意・象徴(シンボル)の意味と解釈

TWO of SWORDS/ソードの2
左が元のカード、右の番号が下記のシンボルです。
※解説の都合上、同じ番号が複数あります。

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1. 目隠しをした女性

目隠しをした女性には、いくつかの捉え方があります。
何も見えない、見ようとしない(心を閉ざす)、盲目的になっている、心の眼で見る、自分の内面に目を向ける、などなど。

また、椅子に座っている姿は『行動することより考えること』を、女性は受動性(女性性)を意味します。

2. 交差する二本の剣

交差する二本の剣は、調和、バランスを表わします。
ストレートに捉えるなら、能動性と受動性、陰と陽、理性と感情などでしょうか。

また、自分の胸を隠すように腕を交差させていることから、『自分の胸の内は見せない』と捉えることができます。
調和・バランスを意味するソード(剣)の意味と組み合わせて考えるなら、理性と感情をうまくコントロールしながら、自分の内面に向き合う姿と捉えることもできます。

3. 岩肌が見える海と陸地、空に浮かぶ三日月

岩肌は現実を、海は精神(心理)面を表わします。
海は凪いでいる状態なので、理想と現実のバランスを示唆しています。
ただし、心は平穏であっても厳しい現実があることを意味する場合があります。

遠くに見える陸地は次のステージですが、そこへ辿り着く為の方法が描かれていません(船や道が無い)。
ですので、今はその方法を思案している最中と考えるとよいでしょう。

空に浮かぶ三日月は精神的な要素や潜在的な本能、真理を表わします。

ソードの2 の考察

ソード(剣)のスート、2(数字)と関連付けられている事象

ソードのキーワード 戦い、力、困難、決断、勇気、理性、情報、不運、など
四大元素・精霊 風・シルフ
2 調和、組み合わせ、二重性、など。

※小アルカナのスート、数字などの基本解釈は 小アルカナ解説をご覧ください。

ソードは、四大元素の風と関連があるため、風の象徴である知性や理性、冷静なども示唆します。
また、ワンドのスート同様、ソードは男性性の象徴でもあり、主に能動的な性質です。

ただし、このカードは、描かれている人物が女性であることから、男性性だけにスポットをあてるのは避けた方がよいでしょう。

『2』は調和や組み合わせ、二重性を意味する数字です。
ソードの『2』は、そのまま調和、バランスと捉えればよいでしょう。

このカードは、占い師によってポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかが分かれますが、個人的にはその両方に目を向けるべきだと考えています。

スートと数字、カードの寓意画から受け取ることができる意味としては、精神性(理性)、調和、バランス、などですが、具体的には、他者を拒絶する姿、自分自信と向き合う姿の二通りの見かたができるからです。

占う内容、相談者の状況、このカードの配置場所が何を表わすのかによって、その都度カードが教えてくれる意味が違うと捉える方が自然かと思います。

ただし、タロット公式テキストブックでは、下記のように述べられています。

もともとソードは一般に人間にとって恵みのあるシンボルではないので、調和や他の好ましい暗示は条件付きのものであると考えるべきである。

タロット公式テキストブックより引用

このことから、ポジティブに捉える場合は、何らかの条件や仮定を前提とする方が良いかもしれません。(基本的にリーディングはカードの読み手の感性に任せても良いと思いますが。)

また、余談ですが、このカードは、大アルカナ『2.THE HIGH PRIESTESS/女教皇』と構図が似ており、意味することもよく似ています。
下位互換と言うわけではありませんので、女教皇ほどのポジティブさはありませんが、カードの真意部分は共通する部分がたくさんあるのは確かです。

逆位置の場合も正位置同様に、ポジティブに捉えるか、ネガティブに捉えるかが占い師によって分かれます。と言うか、逆位置の方が分かれやすいかもしれません。
なぜなら、単純に逆の意味として捉えた場合、正位置よりもポジティブに捉えやすいからです。

僕個人的には、正位置も逆位置も同じような意味合いで捉えることが多いですが、正位置は理性によって、逆位置は感覚で、と言った感じで違いを持たせています。
例えば同じ拒絶であっても、正位置は計画的な拒絶、逆位置は本能的な拒絶と言った感じです。

※参考:タロットカード逆位置の考え方とリーディングのコツ

ソードの2 のキーワード

正位置のキーワード

冷静な判断、均衡を保つ、付かず離れず、黙して語らず、見た目でなく内面を見る、考える時、膠着状態、拒絶する(受け入れない)、理性と感情のコントロール、など。

逆位置のキーワード

正しい判断ができない、均衡が崩れる(状況は不利)、精神的な不安、拒絶してしまう(受け入れられない)、自分の本心に気づかない、閉鎖的、消極的、盲目的、優柔不断、など。

以上、タロットカード小アルカナ『TWO of SWORDS/ソードの2』の解説でした。

僕自身のオリジナルの解釈部分もあるので、書籍や他の占い師さんとは見解が違う場合があります。
また、占う内容や、カードの位置がどういう意味を持っているか、前後のカードとの関係により、リーディング内容も変化することを忘れないでください。

ソードの2 の解説動画

Youtubeでも『ソードの2』の解説をしています。
内容は基本的に同じです。

カード解説リンク一覧

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小アルカナ

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