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こんにちは。心斎橋の占い師「現 道晶」(@gen_micihiaki)です。
今回は、タロットカード 小アルカナ「KNIGHT of SWORDS/ソードのナイト」の解説です。
タロットカード 小アルカナ「KNIGHT of SWORDS/ソードのナイト」
1. タロットカードに描かれている内容
白馬に乗った騎士が剣を高く振りかざしながら、向かい風の中を疾走しています。
2. 寓意・象徴(シンボル)の解釈
1. 剣を振りかざす騎士
ウエイト先生は、この騎士を「もっとも物語の中のヒーローとしての騎士のイメージに近い」と説明しており、「彼は恐らくガラハッド」だろうと例えています。
ガラハッド卿(Sir Galahad、ギャラハッド、ガラハド、ガラードとも) はアーサー王伝説や聖杯伝説に登場する円卓の騎士の1人。聖杯を見つけた3人の騎士のうちの1人でもある。
ただ、ガラハッドはあくまで比喩であり、このナイトがガラハッド本人と言うわけではありません。(ガラハッドにしてはカードの欠点が目立つので)
剣を振りかざし、目標に向かって突き進む姿や身に着けている赤いマント、兜の羽飾りから、勇敢、熱意、覚悟、信念などがイメージできるので、その部分をガラハッドに例えているのではないかと思います。
赤いマントには鳥が描かれており、ソードのエレメントである「風」を象徴しています。また、鳥には理想や信念といった意味もあります。
カード全体の雰囲気でもわかるように、素早さ、機敏、急ぐと言ったスピードがひとつのテーマとなっています。
この騎士は白馬と共に左側を向いています。(白馬に関しては後述します)
これは、外ではなく内、自分自身に対して突き進んでいる暗示とも取れます。
起こっている出来事自体がスピードを求めているのではなく、彼自身の気持ちが急いでいる(焦っている)と考えられます。
例えるなら、ゆっくり二人の関係を構築していきたいと思っている女性に対し、早く想いを告げて結果を聞きたい男性といったところでしょうか。
もしかしたら、過去の経験から早く行動しないと!と思っているのかもしれません。
また、内向的な側面も表わすので、人の意見に耳をかさない、自分の信念に実直、など、融通の利かない部分もあります。
2. 全力疾走する白馬
馬は行動、エネルギーを意味しますので、素早い行動、全力で対応をする、などの意味となります。
馬の手綱には鳥が描かれ、胸元の飾りには変化を意味する蝶々と鳥が描かれています。
鳥は、ソードのエレメントである「風」、理想や信念の象徴です。
蝶々はソードのクイーンとキングにも描かれており、ソードのコートカードの共通のシンボルと考えられます。(ソードのペイジに蝶々が描かれていないのは、変化の兆しがまだ見えないからかもしれません)
3. 強風で流れる雲とあおられるイトスギの木
状況の変化が速いと捉えることもできますが、全部の寓意を総合して考えた場合、ソードのエレメントである「風」を強く象徴していると考えるほうがしっくり来るように思います。
※深く考える必要はありませんが、イトスギの木はキリストの磔に使われた木で死と再生、墓などの象徴です。
3.「KNIGHT of SWORDS/ソードのナイト」の考察
ソード(剣)のスートとナイトのコートカード
キーワード | 戦い、力、困難、決断、勇気、理性、情報、不運、など |
四大元素・精霊 | 風・シルフ |
ソードは、四大元素の風と関連があるため、風の象徴である知性や理性、冷静なども示唆します。
1~10の数札では困難やトラブルを示唆することが多かったソードですが、コートカードの4枚は、取り分け情報や知性にスポットが当たっていると思ってよいでしょう。
また、ワンドのスート同様、ソードは男性性の象徴でもあり、主に能動的な性質です。
ナイトのコートカードは、リーディングにおいて人物を特定する必要がある場合、青年(状況によって男性と女性を使い分けます)を表わします。
※少年と青年の境目を難しく感じるかもしれません。書籍などで何歳以上と明言しているものもあるかもしれませんが、昔と比べて低年齢化しているものもあれば、高年齢化しているものもあります。ですので、基本的にご自身の感覚に従えばよいかと思います。僕自身は20歳以上の社会人を青年と捉えることが多いです。
概念的な意味で青年とする場合もあり、対象が女性の場合、男っぽい性格とか勝気な女性を表わすこともあります。ソードのナイトの場合、せっかちな女性なんかも当てはまります。
一般的には、活動、行動、状況、男性的エネルギー、などを象徴します。
コートカードはスートとの結びつきが強く、カードに描かれているシンボル(寓意)の多くは、スートの特徴を表わすものとなっています。
ソードのナイトは、風のエレメントが示唆する理性とスピードを持ち、熱血の赤いマントを身にまとっています。
向かい風に立ち向かっていく姿からもウエイト先生が説明しているようにヒーローのイメージを持つことができますが、ヒーローも完璧なわけではなく、勇み足で失敗することや自分が傷つくこともあるということを忘れないようにしてください。
※騎士と白馬が左に向かっていることに注意しましょう。
余談ですが、ソードのナイトは短期決戦の意味合いが強く、長期的なヴィジョンに欠けることも視野に入れておくとよいでしょう。
個人的には「兵は拙速を聞くが、未だ巧久を睹ず」の故事がピッタリ当てはまるように思っています。
逆位置の場合、早とちり、思い込み、自滅などを意味することになり、ナイトが持つエネルギーが無駄に浪費されることになります。
また、一歩的に自分の考えや想いを押し付けてくるなど、自分勝手な側面もあります。
参考:↓逆位置の基本的な考え方
タロットカード逆位置の解釈方法(読み方・考え方)
4.「KNIGHT of SWORDS/ソードのナイト」の正位置、逆位置のキーワード
正位置
変化に機敏に反応する、勇敢、挑戦、立ち向かう、向かい風、使命感、短期決戦、即時対応、危険をかえりみない、信念、覚悟、スピード、有能、敵意、プロポーズ、救急隊員、機動隊、など。
逆位置
争いを好む、せっかち、盲目的、自滅、浅はか、無謀な挑戦、間違い、短気、フライング、浪費、強引、押しつけ、ずれた信念、空回り、無知、不注意、度を越した行い、など。
以上、タロットカード小アルカナ「KNIGHT of SWORDS/ソードのナイト」の解説でした。
※リーディング例、キーワード例は、ほんの一部です。
僕自身のオリジナルの解釈部分もあるので、書籍や他の占い師さんとは見解が違う場合があります。
また、占う内容や、カードの位置がどういう意味を持っているか、前後のカードとの関係により、リーディング内容も変化することを忘れないでください。

0.愚者、1.魔術師、2.女教皇、3.女帝、4.皇帝、5.法王、6.恋人、7.戦車、8.力、9.隠者、10.運命の輪、11.正義、12.吊られた男、13.死神、14.節制、15.悪魔、16.塔、17.星、18.月、19.太陽、20.審判、21.世界
小アルカナ
スートとコートカード、数字の解釈について
ワンド:エース / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング
カップ:エース / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング
ソード:エース / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン/ キング
ペンタクル:エース / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング
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