大アルカナ解説

1. 魔術師(マジシャン)タロットカードの意味と象徴の解説

1. 魔術師/THE MAGICIAN(マジシャン)タロットカードの意味と象徴の解説

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タロットカード 大アルカナ『1. 魔術師/THE MAGICIAN(マジシャン)』の解説です。

※キーワードだけを知りたい方は『1.魔術師(マジシャン)のキーワード・意味 100種類 一覧表』をご覧ください。

ウエイト版タロットカードをお持ちの方は、ご自身のカードを見ながら解説をお読みいただく事をオススメします。

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1. 魔術師 (マジシャン)に描かれている内容

薔薇と百合に囲まれた場所で、創造の四元素(杖・聖杯・剣・金貨)をテーブルに並べた魔術師が、天と地を指さしています。
魔術師の頭上には無限のマークが浮かび、腰には蛇が巻きついています。

寓意・象徴(シンボル)の意味と解釈

THE MAGICIAN/魔術師
左が元のカード、右の番号が下記のシンボルです。

1. 魔術師

カードに描かれている人物は、伝説の*錬金術師『*ヘルメス・トリスメギストス』がモデルと言われています。

彼は自然界に存在する様々な物を材料とし、あらゆるモノを創り出します。

錬金術(れんきんじゅつ)とは、最も狭義には、化学的手段を用いて卑金属から貴金属(特に金)を精錬しようとする試みのこと。広義では、金属に限らず様々な物質や、人間の肉体や魂をも対象として、それらをより完全な存在に錬成する試みを指す。

錬金術 – Wikipediaより引用

ヘルメス・トリスメギストスは、神秘思想・錬金術の文脈に登場する神人であり、伝説的な錬金術師である。
「錬金術師の祖」とされ、錬金術は「ヘルメスの術」とも呼ばれる。

ヘルメス・トリスメギストス – Wikipediaより引用

2. 天を指す右手と地を指す左手

小さなワンド(棒)を持った右手は、天から降り注ぐエネルギーを受け取っています。
さらに、この天に掲げた右手は、『自ら率先して行う』事も意味しており、積極性も表します。

大地を指す左手は、この受け取ったエネルギーを、自分の望む場所へと送る事を意味しており、『天からのエネルギーを自分が望む形で使う事ができる』と解釈できます。

簡単に言うとこのポーズは、『閃きやアイデアを、きちんと具現化し、世に送り出す』と言う意味になります。

このポーズはヘルメス思想の原典に記された錬金術の基本原理、『下なるものは上なるもののごとく、上なるものは下なるもののごとし』とも言われています。

エメラルド・タブレット – Wikipedia

3. 頭上の無限大のマーク

この無限大のマークは『*レムニスケート』と呼ばれており、魔術師が創り出すモノには、『無限の可能性』を秘めている事を表しています。
※『*レムニスケート』は、本来、数学の学術用語です。

レムニスケート(英: lemniscate)は極座標の方程式で表される曲線である。連珠形(れんじゅけい)とも呼ばれる。またヤコブ・ベルヌーイのレムニスケートとも呼ばれる。カッシーニの卵形線の一種と見なすことができる。

レムニスケート – Wikipediaより引用

4. 腰に巻かれている蛇の形をしたベルト

この蛇は、自分の尾を食べる大蛇『*ウロボロス』を象徴しており、『レムニスケート』と同様に『無限性』を表しています。
また、『永遠』『循環』を表すシンボルでもあります。

ウロボロス (ouroboros, uroboros) は、古代の象徴の1つで、己の尾を噛んで環となったヘビもしくは竜を図案化したもの。

ウロボロス – Wikipediaより引用

5. 赤と白の衣服

赤は『願望(欲望)』を、白は『純真さ』を表しています。
彼自身が身に着けている衣服からは、『純粋な動機だけでなく、願望や欲望が表れている』事を意味します。

6. テーブルの上の小アルカナ

テーブルの上に小アルカナの杖(ワンド)・聖杯(カップ)・剣(ソード)・金貨(ペンタクル)が並べられています。
これらは、万物を構成する創造の四元素(火・水・風・地)を表しています。

杖(ワンド)=火
聖杯(カップ)=水
剣(ソード)=風
金貨(ペンタクル)=地

前回の愚者のカードでは、さまざまな可能性であるこの『創造の四元素』を『袋』に入れたまま旅をしていました。

今回の魔術師のカードでは、この四元素を袋から取り出してテーブルの上に並べています。
魔術師はその力を使う『場』を得た事で、いよいよ『創造を始める』事ができるのです。

これはアイデアや計画を実行に移す準備が整った事を意味しており、いよいよ行動する時が来た事を意味しています。

ここで感の良い人は気づいたと思うのですが、この魔術師のカードは創造する為の準備が整っただけで、まだ何も始まっていないのです。

7. 赤い薔薇と白百合

赤い薔薇は頭上に、白百合は足元で赤い薔薇と絡み合って咲いています。

赤い薔薇は男性性(能動性)を表し、白い百合は女性性(受動性)を表します。

※本来、薔薇の赤は月経(女性原理)を、百合の白は精液(男性原理)を表します。
しかし後に、赤は情熱や欲望、戦いで流す血などのイメージから男性原理へと変化し、白は純粋さや母乳の色から女性原理へと変化したようです。

足元の絡み合う赤い薔薇と白い百合は、男性性と女性性を表しており、その二つが交わる事が新しく生み出す力(創造性)となる事を意味しています。

8. 隠れた足元

前回の愚者のカードは、若者の全身が描かれていました。
しかし、この魔術師のカードは、腰から下が薔薇と百合で隠されています。

実はこの足元には、魔術師が創造を行う為のタネが隠されています。
そして、そのタネはイカサマと呼ばれるモノかもしれません。
また、自信満々に見える魔術師の不安や弱音も隠れているかもしれません。

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番号 1 について

『1』は『物事の始まり』を表します。
『1』は有を示す最初の数字で、ここから他の全ての数字が始まります。
当たり前ですが、数や順序を数える際の一番最初の数字です。

前回の『愚者(フール)』の『0』と言う数字は、物質的には何も無い状態、概念的には物事が始まる前の状態を意味しました。

その次のカードである『魔術師(マジシャン)』の『1』は、何も無いところから「創造」によって『物事が始まる』事を意味します。

1. 魔術師 (マジシャン)の考察

タロットカード大アルカナの『1番』、創造と始まりを表すカード。
読み方は、『マジシャン』もしくは『まじゅつし』。

魔術師はある意味、エンターテイナーです。みんなを楽しませる事に喜びを感じます。ですので、このカードはコミュニケーションを取ることで状況が良い方向へ向かう事も示唆しています。

また、閃きやアイデアを享受できる事もシンボルは示唆しているので、直感に従うのもOKです。
創造の四元素を組み合わせる器用さや独創性を持っている事も忘れないようにしましょう。

留意する点としては、このカードは『1』と言う数字を持つため、スタート、始まりの意味合いが強いように感じますが、シンボル上の意味合いで考えると『スタート準備』が整ったに過ぎません。

スタートを切る事はできても、それが必ず良い結果になるわけでは無いので、ワンオラクルでのリーディングの場合は気を付けるようにしましょう。

魔術師のカードには『隠す』『騙す』と言う意味も含まれています。
逆位置の場合、隠し事がある、騙されているなどの視点を忘れないようにしましょう。

おいしい話しに、魔術師の逆位置が出た場合は、何かしらの罠があると思っても良いでしょう。

1. 魔術師 (マジシャン)の正位置のキーワード

準備万端の状態、計画を実行に移す時、チャンス到来、良いスタートを切れる、最初の一歩を踏み出す、アクションを起こす、新しい環境からの出発、独創性を活かせる、知恵を働かす、巧妙な手法、臨機応変、コミュニケーション能力の向上、アイデアが冴える、新規、創造、積極的など

恋愛で正位置が出た場合のリーディング例
・新しい出会いのチャンス。
・プロポーズの時期到来。
・まずは行動に移す事が大事。
・年下の相手。
・コミュニケーションを増やすと良い、など。

仕事で正位置が出た場合のリーディング例
・新しい分野へ挑戦すると吉。
・計画は順調に進んでおり、さらに発展する。
・力の使いどころを心得ている。
・ユニークな方法が成功を呼ぶ。
・プロジェクトや新事業は幸先の良いスタートを切る、など。

1. 魔術師 (マジシャン)の逆位置のキーワード

準備不足、計画倒れ、計画の見直し、やる気が出ず物事が進まない、知識不足、技術不足、嘘をつく、騙される、詐欺に会う、隠し事がバレる、悪知恵が働く、誤った力の使い方をする、タイミングが掴めない、アイデアが出てこない、消極的、臆病になる、など

恋愛で逆位置が出た場合のリーディング例
・臆病になり行動に出る事ができない。
・色々な人に目移りしてしまい、一人に絞れない。
・相手にどうやってアプローチすれば良いかわからなくなってしまう。
・遊び目的の相手に騙されてしまう。
・今は焦らずにチャンスが来るまで待つ事、など。

仕事で逆位置が出た場合のリーディング例
・新しい事業やプロジェクトは思うように進まない。
・口約束に注意する事。
・自分の力不足を思い知る事になる。
・自信が無く優柔不断になる為、大事な決定ができない。
・突然の事態に対応ができず、仕事の流れを止めてしまう、など。

以上、タロットカード 大アルカナ『1. 魔術師/THE MAGICIAN(マジシャン)』の解説でした。

もっとキーワードを知りたい方は『1.魔術師(マジシャン)のキーワード・意味 100種類 一覧表』をご覧ください。

僕自身のオリジナルの解釈部分もあるので、書籍や他の占い師さんとは見解が違う場合があります。
また、占う内容やカードの配置場所、前後のカードとの関係により、リーディング内容も変化することを忘れないでください。

超簡単なフールズジャーニー(愚者の旅)

魔術師のカードは、正位置で創造する為の準備を整え、スタートを切りました。
しかし逆位置で、知識も知恵も不足している事に気づきます。

女教皇のように、この世の理をもっと知る必要がありそうです。

次回は『2. 女教皇/THE HIGH PRIESTESS(ハイプリエステス)』のカードです。

1. 魔術師 (マジシャン)の解説動画

Youtubeでも『魔術師(マジシャン)』の解説をしています。
内容は基本的に同じです。

カード解説リンク一覧

大アルカナ

0.愚者1.魔術師2.女教皇3.女帝4.皇帝5.法王6.恋人7.戦車8.力9.隠者10.運命の輪11.正義12.吊るされた男13.死神14.節制15.悪魔16.塔17.星18.月19.太陽20.審判21.世界

小アルカナ

ワンド:ACE2345678910ペイジナイトクイーンキング

カップ:ACE2345678910ペイジナイトクイーンキング

ソード:ACE2345678910ペイジナイトクイーンキング

ペンタクル:ACE2345678910ペイジナイトクイーンキング

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