大アルカナ解説

12. 吊された男(ハングドマン)タロットカードの意味と象徴の解説

12. 吊された男/THE HANGED MAN(ハングドマン)タロットカードの意味と象徴の解説

このページは約 7 分で読めます。

タロットカード 大アルカナ『12. 吊された男/THE HANGED MAN(ハングドマン)』の解説です。

※キーワードだけを知りたい方は『12. 吊された男(ハングドマン)のキーワード・意味 100種類 一覧表』をご覧ください。

ウエイト版タロットカードをお持ちの方は、ご自身のカードを見ながら解説をお読みいただく事をオススメします。

当サイトの解説を参考にブログやnote等を書く方は、引用処理やリンクを貼ってくださるようお願い致します。

サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用は、固く禁じております。
発見次第、然るべき措置を取らせて頂きます。
Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited.

12. 吊された男(ハングドマン)に描かれている内容

タウ十字に男性が吊るされています。
手は後ろで縛られているのでしょうか?

身動きが取れないにもかかわらず、彼の表情は輝いています。

タロット 小銭入れ 財布 メンズ財布 レディース財布 おしゃれ ジッパー コインケース 大容量 コインケース ファッション小物
Not

寓意・象徴の意味と解釈

吊された男(ハングドマン)のタロットカード 【意味と象徴を徹底解説】
左が元のカード、右の番号が下記のシンボルです。

1. タウ十字

タウ十字(Tの形をした十字)は、神(天)を表し、それは超意識として捉える事ができます。
シンボルとしてのこの樹は、自分の力が及ばない状況を表しています。

そして、十字の左右にある生い茂った葉っぱは、この先にある希望を示しています。

2. 逆さまの男

最大の特徴は何と言っても逆さに描かれている事です。
これは、物事を『逆の視点』や『通常とは違う見方(考え方)をする事』を暗示しています。

後ろに回した手はどうなっているのでしょうか?縛られているのでしょうか?
我々からは、彼の手を見る事はできませんが、彼が手を使って何かをする事は無さそうです。

これは、『自ら手出しをしない事』、『手の内を見せない事』を表しています。

青と赤の服は冷静と情熱を表しています。
彼は身動きの取れない状況を悲観するのではなく、視点を変える柔軟性と新しい発見による自己成長を望んでいます。

十字に組んだ足は、神(天、超意識)と交信している事を意味します。
彼の表情が輝いているのは、新しい発見、新しい価値観を得ているからです。

このカードは、失敗やトラブルから目を背ける事なく、自らきちんと受け入れる事で、新しい道が開く事を暗示しています。苦しいと思える状況にこそ、成長するチャンスがあると言うことです。

番号 12 について

『12』は完全を表します。
『10』も同じように完成や完全の意味を持っていました。

『10』が天がもたらす成果としての完成・完全ならば、『12』は天そのものの完成体・完全体と考えてよいかと思います。

『12』と言う数字は、暦や時間、干支や星座など、昔から色々な場面で、周期や区切り、構成数として、この世の真理(自然の法則)を表す特別な数字として使用されてきました。

『12』は、完成されたひとつの周期、期間、区切りをあらわし、それらが繰り返される事で世界は構成されています。

また、オリンポス12神、イスラエルの12部族、イエスの12使徒、円卓の12騎士など、聖書や神話の中に出てくる人智を超えた存在にも『12』と言う数字は使われています。

『12』は、それだけ特別な数字と言うことです。

イエス・キリストを裏切った『イスカリオテのユダ』が12番目の使徒だった為、数字の『12』からは、裏切りのユダやキリストの磔刑を連想する事もできます。

個人的にですが、吊るされた男のカードの逆位置の絵柄がこれらのシーンをイメージしやすい事もあって、相談内容や相談者の状況によっては、『裏切り』や『終わりが近づいている』などと言ったリーディングをする事もあります。

12. 吊された男(ハングドマン)の考察

タロットカード大アルカナの『12番』、自己犠牲を表すカード。
読み方は、『ザ・ハングドマン』もしくは『つるされたおとこ』。

吊された男のカードは、『今の状況に自ら身を委ねる』事だと教えてくれています。

『自己犠牲』と表現すると、ネガティブな意味合いが強くなりそうですが、それは逆位置での解釈になります。

正位置の場合は、今の状況から逃げたり抗うのではなく、どうすればこの状況を楽しめるか、この状況から得られるものは何か、など、ひとときの間、自分を犠牲にすることで新しい発見、成長を得られるというポジティブなカードです。

ある意味、『苦労は買ってでもすべし』ですね。

このカードは、『自分の思考を疑え』とか『相手の視点で考えろ』とか、自分を戒めるためのアドバイスをくれるので、自分が煮詰まっている時に出現すると、『あ、そうか!』と気づかせてくれることが多いです。

しんどくて嫌な事でも、このカードが出ると『そうか、がんばろう!↑』と思えるので、個人的にお気に入りのカードだったりします。
逆位置で出た時は、『そっか・・・↓』ってなりますけど。

12. 吊された男(ハングドマン)の正位置のキーワード

状況に身を委ねる、流れに逆らわない、視点を変える、逆転の発想、相手に尽くす、試練に挑む、自己犠牲、手の内を隠す、修行、忍耐、努力、奉仕、妥協、など

恋愛で正位置が出た場合のリーディング例
・相手に尽くす事が必要。
・良くも悪くも進展しない状況。
・時間やお金がかかる。
・恋人に求める条件を変えてみる。
・今は待つ時、など

仕事で正位置が出た場合のリーディング例
・介護などの相手に尽くす仕事が吉。
・相手の条件に従う。
・今は修業期間として捉える事。
・きつくても充実できる仕事。
・こちらの手の内は見せない事、など。

12. 吊された男(ハングドマン)の逆位置のキーワード

逃げられない状況、やせ我慢、無駄な努力、自分本位な行動や考え方、被害者意識、視野が狭い、試練に苦しむ、本質を見抜けない、わがまま、など。

恋愛で逆位置が出た場合のリーディング例
・尽くしても報われない。
・自分の気持ちだけを押し付けてしまう。
・意地を張ってしまい素直になれない。
・依存や束縛の関係。
・相手の要求に耐えられない、など。

仕事で逆位置が出た場合のリーディング例
・仕事内容が報酬に見合わない。
・嫌でも断れない。
・頑張っても報われない。
・相手の真意がわからず振り回される。
・苦しい状況に閉ざされる、など。

以上、タロットカード大アルカナ『12. 吊された男/THE HANGED MAN(ハングドマン)』の解説でした。

もっとキーワードを知りたい方は『12. 吊された男(ハングドマン)のキーワード・意味 100種類 一覧表』をご覧ください。

僕自身のオリジナルの解釈部分もあるので、書籍や他の占い師さんとは見解が違う場合があります。
また、占う内容や、カードの位置がどういう意味を持っているか、前後のカードとの関係により、リーディング内容も変化することを忘れないでください。

余談

吊された男と世界
『12. 吊された男(ハングドマン)』と『21. 世界(ワールド)』のカードを並べてみました。
この2枚のカードは対比のカードとして有名です。

象徴画だけでなく『12』の数字を逆にすると『21』になるところから、繋がりがありますよね。

シンボルの比較
『逆さに吊るされている男性』と『真っ直ぐに立つ女性』
『着衣』と『裸』
『T(直線)』と『O(曲線)』など、

『4の字に組んだ足』も上下が逆になっていることで、反対に見えます。

こうしてみると、『吊された男』は、物事を逆の視点で見る事で、いずれ完全に調和する『世界』へと向かう事を暗示しているようです。

そう考えると『吊された男』は、すごく未来のあるカードだと思いませんか?

タロット占い コレクション シール ステッカー60枚
ノーブランド品

超簡単なフールズジャーニー(愚者の旅)

吊された男のカードは、正位置では今の状況に身を委ね成長する事を、逆位置では逃げられない状況を表します。

その先に待っているのは・・・
次回は『13.死神/DEATH(デス)』のカードです。

12. 吊された男(ハングドマン)の解説動画

Youtubeでも『吊された男(ハングドマン)』の解説をしています。
内容は基本的に同じです。

カード解説リンク一覧

大アルカナ

0.愚者1.魔術師2.女教皇3.女帝4.皇帝5.法王6.恋人7.戦車8.力9.隠者10.運命の輪11.正義12.吊るされた男13.死神14.節制15.悪魔16.塔17.星18.月19.太陽20.審判21.世界

小アルカナ

ワンド:ACE2345678910ペイジナイトクイーンキング

カップ:ACE2345678910ペイジナイトクイーンキング

ソード:ACE2345678910ペイジナイトクイーンキング

ペンタクル:ACE2345678910ペイジナイトクイーンキング

関連ページ
error: Content is protected !!