小アルカナ解説

ペンタクルのクイーン/QUEEN of PENTACLES タロットカードの意味と象徴の解説

ペンタクルのクイーン/QUEEN of PENTACLES タロットカードの意味と象徴の解説

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タロットカード 小アルカナ『ペンタクルのクイーン/QUEEN of PENTACLES』の解説です。

ウエイト版タロットカードをお持ちの方は、ご自身のカードを見ながら解説をお読みいただく事をオススメします。

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ペンタクルのクイーン に描かれている内容

自然豊かな庭園の中にある玉座に女王が座っています。
膝の上に乗っているペンタクルを見つめる女王の目は、どこか物憂げです。

寓意・象徴(シンボル)の意味と解釈

QUEEN of PENTACLES/ペンタクルのクイーン
左が元のカード、右の番号が下記のシンボルです。

1. 女王が座る玉座

肘掛の部分に占星術の地の星座に区分される山羊の頭が装飾されており、ペンタクルの地属性が表されています。

2. 膝の上のペンタクルを見つめる女王

白と赤の服装は、純粋と情熱、または女性性と男性性、受動性と能動性などの調和を意味します。

緑は生命の若々しさや生産性を、黄色の王冠は幸福や成功を意味します。

タロット公式テキストブックの中でウエイト先生は、『哲学的な思考を好む性格で、深い学識を持っている』と説明しています。

そのため、この女王は物事の表面だけを見るのではなく、その原理や根幹にまで思考をめぐらせます。

ウエイト先生が『ペンタクルを凝視し、その中の世界を、見いだそうとするかのようだ』と解説していることから、目の前の成功や成果だけを見るのではなく、その本質を見ることを示唆していると考えられます。
簡単に説明するなら、なぜ成功したのか、なぜ成果が出たのかを考えなさいと言うことですね。

3. 自然豊かな庭園とカード右下のウサギ

女王が座る庭園は、草花が豊かで川もあれば山も見えます。
これらは単純に豊かさを意味します。

遠目に山が見えることから、問題がある場所からは離れている、安全な場所にいるという見かたもできます。

薔薇と蔓が玉座を囲んでいますから、守られているとか近づきにくいなどとも捉えることができます。

ウサギは多産の象徴で、繁殖力(いわゆる生産力)を意味します。
人によっては妊娠や妊婦と結びつけることもあるようです。

ペンタクルのクイーン の考察

ペンタクル(金貨)のスートとクイーンのコートカード

ペンタクルのキーワード 物質、お金(財産)、仕事、実績、人脈、現実、合理性、堅実、など
四大元素・精霊 地(土)・ノーム

※小アルカナのスート、数字などの基本解釈は 小アルカナ解説をご覧ください。

ペンタクル(金貨)のスートは、物質や現実的な事象を象徴しています。
一般的には、お金(財産)や時間など、現実的なモノ・コトを示唆します。

クイーンのコートカードは、リーディングにおいて人物を特定する必要がある場合、既婚女性(または大人の女性)を表わします。
もちろん、概念としての『女性』という意味も含まれており、女性的な男性や受動的な人も含みます。

一般的には、創造性、感情、受容、女性性、内向的、などを象徴します。

コートカードはスートとの結びつきが強く、カードに描かれているシンボル(寓意)の多くは、スートの特徴を表わすものとなっています。

ペンタクルのクイーンは、他のペンタクルのカードと同様に実際の成果や行動においての暗示を意味します。
豊かさや包容力といった意味が強いですが、基本的には受動体質ですから保守的です。
椅子に座っていることからも、行動に出るというよりは本質を考えることを示すカードと言えるでしょう。

また、各スートのクイーンはキャリアーマンの暗示でもありますが、僕は、ワンドが経営者(企画)、カップが総務、ソードが営業、ペンタクルが経理といったイメージを持ってます。

あと、余談になるのですが、このペンタクルの女王のカードは個人的に『魂を売る』と言う解釈をすることがあります。

どの書籍にも明記されていないので、あくまで僕の見解ですが、女王の座る玉座には、地属性を表わす山羊の装飾以外に、背もたれの上部に牡牛(獅子にも見える)、側面には何かしらの動物の姿が描かれています。

牡牛(獅子)はいいのですが、側面の絵が何かひっかかるんですよね。

これら全てのモチーフを占星術の地属性と捉えるなら、牡牛と乙女になるのですが、側面の絵は乙女には見えず、動物のように見えます。
地の精霊のノームかとも考えましたが、身体の部分がどうしても動物に見えますので、地属性のシンボルとしてまとめるのは無理があるように感じます。

なんとなくなんですが、僕にはこの側面に描かれているモノが、不吉なモノに見えます。
よくよく考えると、山羊には悪魔としての意味合いがあります。牡牛(または獅子)の頭をもった悪魔もいます。

ですので、この椅子が悪魔の象徴で誘惑や欲望と捉えることができるのではないかと考えます。
そうすると、ペンタクルを見つめる女王の物憂げな表情も、なんとなく結び付きます。

例えば、お金欲しさに好きでもない男性と付き合うとか、仕事欲しさに悪条件をのむなど、自分の心を犠牲にして結果を求める姿として『魂を売る』といった解釈をしています。

まぁ、最初に書いたとおり、これはあくまで僕の勝手な解釈なんですが、どうしても側面の動物が気になるんですよね。
物の見かたによって、色々な想像ができるのがタロットのおもしろい所ですね。

これが何のモチーフなのか、ご存知の方がいれば、ぜひ教えてください。

逆位置の場合は、他のクイーンのカード同様に受動的体質が強まったり、考え過ぎ、優しさや母性が欠けるような暗示となります。
もちろんペンタクルが意味する、価値や堅実性が失われることも示唆します。

※参考:タロットカード逆位置の考え方とリーディングのコツ

ペンタクルのクイーン のキーワード

正位置のキーワード

成果や成功を手にする、物事の本質を考える、女性実業家、安全で豊かな場所、生産性、包容力、堅実さ、安全、豪華、裕福、不自由が無いのに情緒不安定になったり憂鬱な気分になったりする、など。

逆位置のキーワード

疑い深くなる、優柔不断、閉塞感、保身、世間知らず、無責任、不信、不安、恐れ、悪徳、気難しい、執着、逃げられない、など。

以上、タロットカード小アルカナ『ペンタクルのクイーン/QUEEN of PENTACLES』の解説でした。

僕自身のオリジナルの解釈部分もあるので、書籍や他の占い師さんとは見解が違う場合があります。
また、占う内容や、カードの位置がどういう意味を持っているか、前後のカードとの関係により、リーディング内容も変化することを忘れないでください。

ペンタクルのクイーン の解説動画

Youtubeでも『ペンタクルのクイーン』の解説をしています。
内容は基本的に同じです。

カード解説リンク一覧

大アルカナ

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小アルカナ

ワンド:ACE2345678910ペイジナイトクイーンキング

カップ:ACE2345678910ペイジナイトクイーンキング

ソード:ACE2345678910ペイジナイトクイーンキング

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