大アルカナ解説

18. 月(ムーン)タロットカードの意味と象徴の解説

18. 月/THE MOON(ムーン)タロットカードの意味と象徴の解説

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タロットカード 大アルカナ『18. 月/THE MOON(ムーン)』の解説です。

※キーワードだけを知りたい方は『18. 月(ムーン)のキーワード・意味 100種類 一覧表』をご覧ください。

ウエイト版タロットカードをお持ちの方は、ご自身のカードを見ながら解説をお読みいただく事をオススメします。

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18. 月(ムーン)に描かれている内容

まるで考え事をしているかのようなお月様が空に浮かび、緑の大地から青い大地へと続く道を照らしています。両脇に建物もあります。

池から這い上がり月を見上げるザリガニ、月に向かって吠える犬と狼。
動物たちは何かを感じ取っているようです。

寓意・象徴の意味と解釈

月(ムーン)のタロットカード 【意味と象徴を徹底解説】
左が元のカード、右の番号が下記のシンボルです。
※解説の都合上、同じ番号が複数あります。

1. 月

思い悩むような表情をしている月は、満月のようであり三日月のようでもあります。
また日蝕を示すとも言われています。

姿カタチがはっきりしない月は、変化や曖昧さ、不安定を意味し、先のことはわからないと読むことができます。
そして、先行きがわからないがゆえに、不安や迷いを生むことになります。

月を囲む32個の光線は、生命の樹(セフィロトの樹)の10個のセフィラと22個のパスの数と言われており、月の下には神の手、神の指と呼ばれる15個のヨッドが恩寵となって降り注いでいます。

これらはまるで、不安に怯える必要が無い事を示唆してくれているようです。

加えて、月は女性の象徴であり、妊娠などにも繋がることから、母親や家族(血縁)をイメージする事もできます。

2. 水辺から這い上がるザリガニ

これまでのカードにも出てきましたが、水は潜在意識を表します。

ザリガニが水の中から姿を現し月を見上げる様子は、潜在意識(深層心理)にある不安や恐怖が顕在化する事を意味しており、水面のさざ波は顕在化した心による動揺や感情の揺れを表わしています。

3. 月に向かって吠える犬と狼

月に向かって吠える犬は人に飼いならされた動物であり、狼は野生の動物です。
どちらも目に見えぬ正体不明の不安や危険を本能的に察知しているようです。

まずは、不安や危険に感じている原因が何なのかを冷静になって考える事が必要と言えそうです。

4. 左右の建物

青い大地の両端に建物があります。
これは、2番の女教皇、13番の死神のカードに出てきた二元性を表わす柱や門と同一視され、緑の大地と青い大地の境界線にもなっています。

緑の大地は私たちが知っている世界を、青い大地は我々の知らない未知の世界を意味しています。

未知の世界とは言え、その先に続く道がはっきり見えている事がポイントです。

番号 18 について

『18.月(ムーン)』の『18』は『1+8』で『9』になる事から、『9.隠者(ハーミット)』のカードに関連があります。

それは、月のカードが示す不安の先に、真実の探求、または秘密や謎の探求があると考えられます。

18. 月(ムーン)の考察

タロットカード大アルカナの『18番』、不安や迷いを表すカード。
読み方は、『ムーン』もしくは『つき』。

このカードは10番の運命の輪のカードと同様に『人間』が描かれていません。

人間が描かれていない事から、月が示す不安は自分の力の及ばない所からやってくるものであると言えそうです。

それは外部の力だけでなく、自分でコントロールができない深層心理に眠る感情も含まれます。

不安や迷いの多くは自分の心(想像)が作り出すものです。
その為、思い込み、被害妄想により、現状をきちんと把握できていない場合もあります。

月のカードが出た場合、まずは目に見えない不安や恐怖、迷いの正体を探すと良いでしょう。

不安を作り出す事になる直接の原因は自分に無くても、何に不安を感じるのか、何に迷っているのかをはっきりさせる事で対策を立てる事ができます。

カードの中央には、自分の進むべき道がしっかり照らされ、ヨッドの恩寵を受けています。不安や迷いがあっても、進むべき道が開かれている事を忘れないようにしましょう。

逆位置の場合は、月がカードの下部になる事から、不安の解消、徐々に迷いが晴れるなど、ポジティブな意味となります。月が沈むことから夜明け前ともリーディングできるでしょう。

ほとんどのカードが逆位置になる事でネガティブな意味合いが強くなりますが、この月のカードは正位置の方がネガティブ要素が強いカードです。

正位置を『新月の夜』、逆位置を『満月の夜』として、月明かりの有る無しをイメージしながら考えると、リーディングがしやすくなるかもしれません。

18. 月(ムーン)の正位置のキーワード

理由のわからない不安、心配事を抱える、先が見えない、答えを出せない、はっきりしない関係、現実逃避、隠し事、思い込み、心変わり、不安定、悲観的な想像、変化、曖昧、受動的、猜疑心、幻想、誤解、スキャンダル、など

恋愛で正位置が出た場合のリーディング例
・相手の気持ちや考えがわからない。
・気持ちが変わりやすく、心が安定しない。
・軽はずみな行動は避け、様子を伺う方が良い。
・妻子がいる相手に騙される。
・悲観的な思い込みが強すぎて行動に移せない、など

仕事で正位置が出た場合のリーディング例
・先行きがわからない仕事。
・退職、転職の迷い。
・経験した事の無い仕事。
・取引先、または仲間に裏切られる。
・自分では解決できないトラブル、など。

18. 月(ムーン)の逆位置のキーワード

不安の解消、心配事が無くなる、見通しが立つ、徐々に迷いが消える、問題の解決、誤解が解ける、本質が見えてくる、直感に従う、視界が広がる、現実と理想の違いに気づく、相手の嘘に気づく、潜在意識、目覚め、現実思考、能動的になる、理解、など

恋愛で逆位置が出た場合のリーディング例
・新しい出会いに期待を持てる。
・相手の隠し事、嘘を見抜く。
・曖昧な関係を終わらす事ができる。
・問題が解決へと進み始め結婚への見通しが立つ。
・理想の相手では無かった事に気づく、など。

仕事で逆位置が出た場合のリーディング例
・トラブルの解決。
・滞っていた仕事が動き始める。
・公私のけじめをつける事。
・隠し事や嘘が表面化する。
・やる気に溢れ、意欲的になる、など。

以上、タロットカード大アルカナ『18. 月/THE MOON(ムーン)』の解説でした。

もっとキーワードを知りたい方は『18. 月(ムーン)のキーワード・意味 100種類 一覧表』をご覧ください。

僕自身のオリジナルの解釈部分もあるので、書籍や他の占い師さんとは見解が違う場合があります。
また、占う内容や、カードの位置がどういう意味を持っているか、前後のカードとの関係により、リーディング内容も変化することを忘れないでください。

超簡単なフールズジャーニー(愚者の旅)

のカードは、正位置で不安に怯え、逆位置で自分の信じた道を進み始めます。

その先には喜びがありそうです。
次回は『19.太陽/THE SUN(サン)』のカードです。

18.月(ムーン)の解説動画

Youtubeでも『月(ムーン)』の解説をしています。
内容は基本的に同じです。

カード解説リンク一覧

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