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現役の占い師が教えるタロット占いを独学で覚える為のおすすめの本(レビュー付き)

現役の占い師が教えるタロット占いを独学で覚える為のおすすめの本(レビュー付き)

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現役の占い師が教えるタロット占いを独学で覚える為のおすすめの本をレビュー付きで紹介します。

タロット占いを独学で覚える為のおすすめの本

タロット占いを勉強中の方に、おすすめの本ってありますか?とご質問を受けるので、誰でも購入できる本を前提にいくつかおすすめの本を紹介したいと思います。

ここで紹介している本は全て僕が所持しており、最後まできちんと読んだ本です。

1. タロット占いをこれから始めてみたい人におすすめの本

いちばんやさしいタロットリーディングの教科書

タロットの基本から学びたい人が初心者向けのタロットの本を探したとき、購入を検討するであろう定番の本が何冊かあります。

有名どころで言うと、
「タロット教科書」
「いちばんやさしいタロットの教科書」
「78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット」
などでしょうか。

他にも「はじめての」とか「入門」と付く名前の本もたくさんあります。
価格帯で言うと1,200円~2,000円の間です。

今回、僕がおすすめする「いちばんやさしタロットリーディングの教科書」もこれらの部類に入ります。

これらの本に共通する内容としては、78枚のタロットカードの解説と、タロットカードの占い方法が載っていることです。

本屋さんなどで本の中身を見た時の印象として、カードの解説が詳しく載っているもの、占い方法が詳しく載っているものなどに分かれるように見えると思いますが、ぶっちゃけどれも似たり寄ったりの内容です。

その中でこの「いちばんやさしいタロットリーディングの教科書」をおすすめする理由は、タロット占いを学ぶ上で知っておきたい基本的なことを全ておさえていること、恋愛や仕事などのテーマ別にサンプルリーディングがたくさん紹介されていることが理由です。

初心者はカードの解説が充実している本を選びがちになりますが、初心者向けの本に書いているカード解説の内容にほとんど差はありません。

本によっては綺麗で読みやすそう、いっぱい説明が載っているなど、見た目の違いで内容が充実しているように見えるかもしれませんが、質で言うとどの本もほぼ同じです。

裏を返せば、初心者用の本は、カードの解説がメインになっているものが多いんです。

その中で、僕がおすすめする「いちばんやさしいタロットリーディングの教科書」は、リーディングサンプルが他の書籍に比べて圧倒的に豊富です。もちろんカードの解説もしっかり載っています。

何冊かある初心者向けの本を内容と価格で比べた場合、この価格帯でこの本より内容が濃い本は無いように感じます。

タロット占いのことを全く知らない人でも、この本を読んで何度も占いの実践を積めば、タロット占いがきちんとできるようになりますよ。

ちなみにこの本の内容の詳しい紹介とレビューを別ページに書いているので興味があれば読んでみてください。
いちばんやさしいタロットリーディングの教科書/手賀 敬介【レビュー・感想】

2. リーディングが苦手な人におすすめの本

タロット占いのやり方やカードの意味など、基本的なことが理解できた人が次のステップでつまずくのが実際のリーディングでしょう。

カードのキーワードはわかるけど、占いの答えにきちんと落とし込めない、キーワードをどう解釈してよいかわからないと言った悩みが出てくるのが一般的だと思います。

最初におすすめした「いちばんやさしタロットリーディングの教科書」に、52のリーディング例が載っているので、まずはこの本を熟読すれば良いと思います。

他にもリーディングに特化した本はあるにはあるのですが、個人的に内容に魅力を感じない為、おすすめできるものが正直ありません。
できれば、リーディングの実例をブログに載せている占い師さんもいますので、そちらを参考にする方が良いかと思います。

個人的におすすめはしませんが、アマゾンで高評価を得ている本があるので、下記に紹介だけしておきます。(僕も所持している本です。)

初めてのタロットカウンセリング 恋愛編
初めてのタロットカウンセリング 仕事・人間関係編

アマゾンで高評価を得ており、レビューの書き込みを見ても絶賛されています。

他の占い師さんでおすすめしている人もいるようですが、僕からすると本当に最後までちゃんと読んだ?と疑問に思ってしまいます。

この本の詳しい内容は下記のレビューページに書いていますが、簡単に僕がおすすめしない理由を説明しておきます。
初めてのタロットカウンセリング 恋愛編&仕事・人間関係編【レビュー・感想】

まず、逆位置の解釈が一般的でなく著者独自の見解で展開しています。
自分なりの逆位置の考え方が確立しており、かつ逆位置の捉え方を理解ができている人には問題ありませんが、そうでない人はとまどう内容ではないかと思います。

また、リーディングの実例が多いと言う意見もありますが、実例が多いのは恋愛編の1枚引きや3枚引きの実例であって、本格的なケルト十字法などは2例しかありません。

内容に比べ価格も高く2冊で4,000円を超えると言うコストパフォーマンスの悪さも、購入をおすすめしない理由のひとつです。

3. カードの意味を深く知りたい人におすすめの本

タロット大辞典
シークレット・オブ・ザ・タロット 世界で最も有名なタロットの謎と真実

タロット占いがある程度できるようになると、カードに描かれている絵の意味を全体像としてではなく、絵を構成する人物、植物、動物、建物、風景、天候、色使いなどの、モチーフひとつひとつにどんな意味があるのかを知りたくなると思います。

これらは通称、象徴とかシンボル、ディティールなどと呼ばれており、全てに何らかの意味や意図があります。

例えば愚者のカードであれば、崖、崖の上に立つ若者、足元の犬、太陽、若者がもつ棒、若者の頭についている羽根飾り、若者の服の模様などが象徴です。

愚者のカードは一般的に「自由」「無邪気」などがキーワードが挙げられますが、それぞれのシンボルを理解すると、さらに解釈の幅が大きく広がります。

初心者向けの本には、一枚のカードの絵の全体的な説明や解釈しかありませんが、ここで紹介する本では、一枚の絵の中に書かれた象徴(シンボル)の説明が載っています。

この2冊の本もレビューを別ページに書いているので興味があれば読んでみてください。
タロット大辞典/東条 真人【レビュー・感想】
シークレット・オブ・ザ・タロット【レビュー・感想】

同じような価格帯だと同じような内容の本になりがちですが、この2冊はカードの解釈に対するアプローチに違いがあり、2冊読めば2冊とも新しい発見があるので、両方おすすめとして紹介させてもらいました。

3,000円を超える本を何冊もそろえるのは難しいかもしれませんが、象徴(シンボル)の理解を深めるには、下記の本も読むことをおすすめしたいです。

タロットの書 叡智の78の段階

レビューは下記からどうぞ。
タロットの書 叡智の78の段階【レビュー・感想】

この3冊を読めば、タロットを知識レベルで人に教えられるくらいにはなると思います。

本当は、この1冊を読めばOK!みたいな本があれば良いのですが、なかなかそういった本が無いのが現状なんですよね。タロットは本当に奥が深いです。

4. 内容に関係なく読んでおきたい本

タロット公式テキストブック

ウエイト版タロットの制作者である、ウエイト先生による公式テキストブック。
他の本に比べると内容は薄いですが、現代タロットの基礎であるウエイト版タロットの制作者本人の本なので、一度は読んでおきたい一冊です。

レビューは下記からどうぞ。
タロット公式テキストブック【レビュー・感想】

イーデングレイ三部作 自在タロット及び皆伝タロット

アメリカでタロット占い師の母と呼ばれているイーデン・グレイの3部作の内の2冊。

3部作なので、もう1冊「啓示タロット」と言う本がありますが、一番最初に発売されたこともあって内容が上記の2冊とほとんど被っているので購入する必要は無いかと思います。

それぞれのレビューは下記からどうぞ。
自在タロット/イーデン・グレイ【レビュー・感想】
皆伝タロット/イーデン・グレイ【レビュー・感想】
啓示タロット/イーデン・グレイ【レビュー・感想】

5. 本を買う前に

初心者の方は、最初におすすめした「タロットリーディングの教科書」を1冊購入することをおすすめしますが、すでに何冊か本をお持ちの方は、本を購入する前にネットで検索してみてください。

下手な本よりも詳しく説明してくれているサイトがたくさんありますし、リーディング例を紹介してくれている占い師さんのブログもたくさんあります。

タロット関連の本は、どの本もそこそこの値段がしますので、うまくネットを活用して、それでも足りない知識を本で補うようにすると良いでしょう。

また、タロットの知識ではなく、タロット占いのスキルを上げたい人は、本を読むよりも友人や家族など、とにかくたくさんの人をたくさんの回数占ってください。
単一的なカードのキーワードしか知らなくても、相談者に喜んでもらえる占いはいくらでもできます。

本を読むよりも実践で占う方が何倍も力がつきますよ!

以上、「タロット占いを独学で覚える為のおすすめの本」でした。

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