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今回は、『いちばんやさしいタロットリーディングの教科書』についてのレビューを書いてみました。
いちばんやさしいタロットリーディングの教科書 について
いちばんやさしいタロットリーディングの教科書
著者:手賀 敬介
出版:ナツメ社
2019年1月31日の時点でアマゾンでの評価が4.5と非常に高く、これからタロットを勉強したいと考えている初心者が、間違いなく購入を検討するであろう一冊だと思います。
結論から言うと、僕の中では初心者にはおススメの一冊です。
タイトルに「タロットリーディングの教科書」と付いていますが、内容的には「参考書」として捉えた方が良いかもしれません。良い意味でリーディングの実例がたくさん載っており、教科書にしては内容が濃いように思います。
ちなみに、「タロットリーディングの教科書」であって、カード解説の教科書では無いので、カードの解説は一般的な内容です。スタンダードな絵柄の解説はあるものの、カードに描かれている絵を細かくは解説していません。
サンプルリーディングが52例掲載されているので、各カードのキーワードは理解できても、前後のカードを関連付けてリーディングするのが苦手な人にも勉強になる一冊だと思います。
いちばんやさしいタロットリーディングの教科書 の主な内容
本書はStep1~Step4の4部構成になっています。
Step1. タロットカードに親しむ
最初にタロットカードの簡単な基礎知識が説明されています。
その中で特筆すべきは、イメージによるカードの分類です。
78枚あるタロットカードは、同じような意味を持つカードが何枚もあり、それぞれの意味ごとに、グループ分けする事ができます。
本書のように、カードを意味ごとにグループ分けしてくれている書籍はほとんど無いので、カードの意味を理解する良い手助けになると思います。
↑上記のページを含む計5ページで、17のグループにまとめています。
他の書籍とは違ったアプローチでカードの意味を学べると思います!
Step2. タロットカードの解釈例
大アルカナと小アルカナのカードの解説です。
恋愛や仕事など、質問内容別にワンオラクルのリーディング例も載っています。
大アルカナは見開きで2ページを使用しています。
小アルカナは1ページで1枚の説明。
ちなみに、大アルカナにはカードの絵柄説明がありますが、小アルカナは絵柄説明がありません。
大アルカナ、小アルカナともに、カードに描かれているシンボルごとの詳しい説明もありません。
ちなみに同価格帯の初心者向けの本は、どれもシンボルの詳しい説明は載ってません。カード解説だけで考えるなら、どの本も似たり寄ったりです。
Step3. 占いの始め方とスプレッド
ワンオラクル、スリーカード、フォーカード、二者択一、ホロスコープ、ケルト十字、ヘキサグラム、ラクルースのスプレッドの解説がされています。
プロも実践で使う基本的なスプレッドをきちんと紹介&解説してくれており、これらのスプレッドを理解すれば、占えない内容はほぼ無いと言えます。
Step4. テーマ別サンプルリーディング
Sstep3で解説されたスプレッドを使い、恋愛・結婚、仕事関係、人間関係、人生・進路、その他のテーマに分けた52のサンプルリーディングです。
↑サンプルリーディングの解説はこんな感じ。どのサンプルもしっかり説明されており、初心者には十分すぎる内容です。
いちばんやさしいタロットリーディングの教科書 の個人的な感想
冒頭にも書いたように初心者におススメの一冊です。
内容がしっかりしているのはもちろんなのですが、何より不必要なことがほとんど書かれてないんですよね。初心者の方は読み飛ばす部分が無いはずです。
本書のように全ページ読むに値する本って珍しいんじゃないかと思います。
アマゾンでの高評価も納得です。
ただし、あくまで「初心者にとって」の話しであって、ある程度タロット占いができる人にとっては物足りない内容だと思うので、そのあたりは誤解の無いようにお願いします。
これからタロットを勉強したい人におススメです!
以上、『いちばんやさしいタロットリーディングの教科書/手賀 敬介【レビュー・感想】』でした。