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皆伝タロット/イーデン・グレイ【レビュー・感想】

皆伝タロット/イーデン・グレイ【レビュー・感想】

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今回は、イーデン・グレイによるタロットの3部作の2冊目、『皆伝タロット』についてのレビューを書いてみました。

皆伝タロット について

皆伝タロット
A COMPLETE GUIDE TO THE TAROT 皆伝タロット
著者:イーデン・グレイ
訳者:星みわーる
監修:幸月シモン
出版:郁朋社

皆伝タロットの著者*イーデン・グレイは、あのレイチェル・ポラックも影響を受けた、タロットの母と呼ばれる人物です。

Eden Gray (June 9, 1901 – January 14, 1999), was the professional name of Priscilla Pardridge, an American actress, and writer on the esoteric meanings of Tarot cards and their use in fortune-telling.

Eden Gray – Wikipediaより引用

今回紹介する皆伝タロットは、別冊の啓示タロット、自在タロットと合わせて、イーデン・グレイの3部作と呼ばれており、その2冊目の本になります。

イーデングレイ三部作:啓示タロット・皆伝タロット・自在タロット
イーデン・グレイのこれらの解説書は、1960年以降のタロット(本書では*ニューエージと表現されてます)を学ぶ人たちにとっての指導書となった本です。

ニューエイジ(英: New Age「新時代」の意)とは、20世紀後半に現れた自己意識運動であり、宗教的・疑似宗教的な潮流である。ニューエイジという言葉は、魚座の時代から水瓶座の時代 (Age of Aquarius) の新時代(ニューエイジ)に移行するという西洋占星術の思想に基づいている。

ニューエイジ – Wikipediaより引用

今回紹介する皆伝タロットは、別冊の啓示タロット、自在タロットと合わせて、イーデン・グレイの3部作と呼ばれており、その2冊目の本になります。

イーデン・グレイのこれらの解説書は、1960年以降のタロット(本書ではニューエージと表現されてます)を学ぶ人たちにとっての指導書となった本です。

皆伝タロットのコピーライトが1970年になっているので、1冊目の啓示タロットが出版されてから10年後に出た本のようです。

そのせいか啓示タロットに比べ内容が充実しており、生命の木や占星術などの対応の説明も書かれています。

さらに『愚者の旅(フールズ・ジャーニー)』のオリジナルも載っており、これが最大の特徴と言えるかもしれません。

余談ですが、Amazonのレビューを見ると翻訳の評判が良くありません。

ただ、いわゆる『原書』が存在する占い解説本の日本語版は、同じような翻訳レベルのものも多々あるので、色々な本を読んでいる方にとっては、あまり気にならないと思いますし、翻訳のレベルを気にしていたら、タロットの本は読めないと個人的には思います。

翻訳が多少おかしいくらいで、この『皆伝タロット』を読まないのは、非常にもったいないと思います。

皆伝タロットの主な内容

タロットの歴史

タロットの変遷を知る上で非常に参考になります。
他の書籍に書かれている内容と重複する部分もたくさんあるので、自分の持っている本にタロットの歴史がある程度詳しく掲載されているのであれば、改めて読まなくても良いかもしれません。
現代タロットまでの変遷を知らない人は、ぜひ読んでほしいです。

大アルカナ、小アルカナの解説

モノクロのカードの絵、カード解説、正位置逆位置の解説と言った構成は啓示タロットと同じですが、文章ボリュームは啓示タロットより少しだけ増えています。

↓解説ボリュームはこんな感じです。
皆伝タロット
ただ、小アルカナのカード解説はここまでのボリュームはありません。

タロットカードの読み方

タロットの保存の仕方、シャッフルとカードの並べ方、カード解釈の仕方などが書かれています。

さらに、古代ケルト十字、ホロスコープ、生命の木スプレッドのリーディング方法と定義のまとめとして、各カードの短い説明一覧があります。
キーワード的にカードの意味を覚えたい人にとっては、この定義のまとめは便利だと思います。

タロットを解明するオカルト思想のシステム

タロットと数秘学、数字とタロットカード、タロットとカバラなど、タロットと他のオカルト思想との関連説明があります。

個人的には、この内容を読むためだけに、皆伝タロットを購入しても良いのではないかと思います。

エピローグ 愚者の旅

イーデン・グレイの愚者の旅は、一読の価値がありますが、タロット初心者にとっては理解が難しいかもしれません。

象徴の用語集

前作の啓示タロットにもあったタロットカードに描かれている象徴(絵)の用語集ですが、啓示タロットよりも、象徴の数が増えています。

皆伝タロットの個人的な感想

皆伝タロット

カードそのものの意味合いは他の解説本で学ぶ方が良いと思いますが、数字やカバラ、占星術との関連などの部分は、一読の価値があり、タロットをきちんと勉強したい人にとって読んで損はありません。

他にどんなタロット関連の本を読んでいるかにもよるのですが、個人的にはこの部分を読むだけの為に、皆伝タロットを買っても良いと思います。

また内容に関係無く、タロットの母と呼ばれたイーデン・グレイがどういった視点でリーディングしていたかを知ることで、自身のリーディングに深みを与えてくれるような気がします。

本格的にタロットを勉強したい人にとっては、副読本として持っておきたいおススメの一冊です。
以上、『A COMPLETE GUIDE TO THE TAROT 皆伝タロット/イーデン・グレイ【レビュー・感想】』でした。

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