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今回は、「TAROT OF THE NEW VISION/タロット・オブ・ザ・ニュービジョン」についてのレビューを書いてみました。
カード名が長いので、以下『タロット・オブ・ザ・ニュービジョン』を『ニュービジョン』と記載します。
もっともスタンダードなタロットカードとして世界中で愛用されている「ライダー(ウェイト・スミス)版」。
このタロットカードは、そんな「ライダー(ウェイト・スミス)版」を後ろから見たら?というテーマでデザインされたユニークなカード
引用文にもあるように、ニュービジョンタロットは最もスタンダードなタロット、『ウエイト版 ライダータロット』に描かれているイラスト(カードの絵)の後ろから見たシーンが描かれたカードです。
僕が実際にアマゾンで購入したニュービジョン ・タロット。
パッケージには愚者のカードのイラストが描かれてます。
↓もう片方の面は魔術師が描かれてます。見えてないけど(笑)
日本語のポケットマニュアルと一緒にシュリンク包装された状態で届きました。
ちなみに購入価格は3,240円(税込み)でした。
シュリンク包装から出して箱を開けたところ。
カードデッキと外国語の解説書がパッケージされたもの(画像真ん中)と、日本語のポケットマニュアル(画像右側)。
日本語の簡易マニュアルです。ケルト十字とヘキサグラムのスプレッドとウエイト版のカードのキーワード集のようなものです。
(アフタータロットに付属していたポケットマニュアルと同一のモノです。)
ニュービジョンのカード一枚一枚の意味や解説を記したものは付属していませんので、カードの持つメッセージは、自分なりに考える必要があります。
ウエイト版のライダータロットをきちんと理解していれば、色々と考えを巡らせて自分なりに理解する作業が楽しいと思いますよ!
外国語の解説書とカードデッキがパッケージされてます。
この解説書は英語・イタリア語・スペイン語・フランス語・ポルトガル語が載ってます(目次より)。
デッキを裏返すると隠者が描かれたサービスカードがありました。
ちなみにカードサイズは縦120mm、横66mmです。
ウエイト版のタロットカードと並べて見ました。
左がウエイト版のタロット、右がニュービジョンタロット。
上の画像は『魔術師』のカード。
魔術師のカードを後ろから見たら猿が、魔術師のローブの裾を握ってる姿が描かれてます。
これが意味するのは猿知恵。ブラックユーモアと言うか皮肉が入ったイラストですね。
太陽のカード。
左がウエイト版、右がアフタータロット。
先ほどの魔術師のカードと違って、普通の後ろから見たイラストです。
ワンドのペイジを比較。
右側のニュービジョンタロットにはペイジの前に女性の姿があります。
ワンドのペイジがこれから歩む道の案内人でしょうか?
それともペイジが彼女をストーキング!?
幸せを表すカップの10。
ニュービジョン タロットでも幸せいっぱい。
特にブラックな要素もひねりもなし。いたって普通の後ろから見たシーン。
あえて言うなら家の意味が違ってくるかもしれない。
ソードのエース。
ニュービジョンのソードのエースに馬に乗った人物が!
これ、いろんな意味で問題あるぞ!!(笑)
※通常エースのカードは人物が描かれない。
ペンタクルの6のカード。
画像ではわからないと思うけど、実はニュービジョンのペンタクルを貰ってる男の顔が詐欺師と言うか、コソ泥みたいな顔してて、うまく騙して恵んでもらったみたいな絵になってる。
以上、大アルカナの魔術師と太陽の2枚、小アルカナの各スートから1枚ずつ紹介してみました。
ニュービジョンタロットはウエイト版と並べて見る事に意味がありますね。
商品ページなどで表示されている愚者や魔術師のカードを見ると、ブラックユーモア多めで描かれたデッキだと思う方もいるかもしれませんが、実際に78枚のカード全てを見ると意外とそういうブラック系のイラストが少なかったです。
個人的にはブラックテイストに振り切ったカードがもっと多くても良かったのではないかと思います。
普通に後ろから見ただけのカードも多いので、ちょっと残念な感じもしました。
他のカードも気になる方はぜひ手にとって自分の目で見て欲しいです。
ウエイト版のタロットカードに描かれているイラストの、後ろから見たシーンを楽しむことができるニュービジョンタロットですが、気をつけて欲しい事がひとつあります。
それは、このニュービジョンタロットの制作に、ウエイト版の製作者であるアーサー・エドワード・ウエイトやパメラ・スミスが関わっていないと言うことです。
ビフォータロットとアフタータロットを紹介した時にも同じ内容の事を書いていますが、ニュービジョンタロットはいわゆる二次創作みたいなものです。
ですので、ニュービジョンタロットに描かれている絵(ストーリー)は、あくまでウエイト版のカードに描かれている絵の、後ろで起きているであろう『一つの可能性』の出来事として捉えるのが良いのではないかと思います。
個人的には、色んな世界線を楽しみたいのでニュービジョンタロット2とか3とか発売するくらい、他にもいろんな角度からの絵を見たいです。
最後にカードの紙質ですが、可も無く不可も無く「普通」と言ったところ。
たまにあるペラッペラの安っぽい紙のカードではありません。
カードの滑り具合も良く、シャッフルはしやすいです。
ウエイト版ライダータロットからイメージを広げ、違った角度のストーリーを楽しむ事ができるニュービジョンタロットは、実際にリーディング使うデッキでと言うよりは、タロットの世界観を楽しむ為や、コレクションアイテムとして持っておきたいと思いました。
ビフォータロット、アフタータロットと合わせて持っておく事で、ウエイト版のタロットの世界観がグーっと広がりを見せますよ。
※youtubeでも紹介していますので、お時間のある方はご覧くださいませ。
以上、【TAROT OF THE NEW VISION/タロット・オブ・ザ・ニュービジョン】レビュー&感想でした。