手相

手相の基本は丘にあり!線を覚えない手相の観かた

手相の丘

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今回は手相の「丘」についてのお話しです。

手相の基本は丘にあり!線を覚えない手相の観かた

「手相」=「手のひらに刻まれている”線”」と思っている方が多いのですが、手相は「線」だけを観ているわけではありません。

実は「丘(おか)」と呼ばれる、手のひらの肉づき(隆起)を一緒に観ています。
この丘は、手のひらの場所によって呼び名が変わり、その意味も変わってきます。

実際に目立った線が無くても、この丘が発達していると、その場所に線が現れている時と同様な捉え方をする場合も多々あります。

ほとんどの手相鑑定士は、この丘を知ることが手相を学ぶ上での基本となり、非常に重要な部分と考えているはずです。

今回はそれらの丘を簡単に紹介したいと思います。

手のひらの丘の名前とその丘が表わす意味
手相の丘一覧
上記に記された、それぞれの丘の肉づきや血色などを元に、その丘が持つ意味の強弱や傾向を鑑定します。

1. 木星丘(人差し指の下部周辺)

この丘は、努力、向上心、積極性、意志の強さ、などと関連しています。
木星丘がしっかりしており、その力をうまく活かすことができれば、自分の力で人生を切り開き、出世や成功の道を歩むことができるでしょう。
指導力に優れ、リーダーシップを発揮することにも長けていますので、人に使われるよりも人を使う方が向いています。部下や後輩を持ったり、起業することでその力が発揮される傾向にあります。

ただし、この丘の力がマイナスに働くと、自分本位でわがままな振る舞いが多くなります。
野心や独立心、プライドなども強く、ワンマンタイプになりがちです。

木星丘のキーワード:
努力、向上心、意志の強さ、リーダーシップ、名誉、支配、野心、独立、成功、など。

2. 土星丘(中指の下部周辺)

運命線が到達することになる土星丘がしっかりしている人は、真面目で辛抱強く、コツコツとストイックに物事に取り組むことに長けています。
自分を律することもできる人で冷静で慎重、物事をしっかり考える思慮深さも持ち合わせています。

また、孤独とも関連しているので、研究や発明、芸術などの一人(または少数)で取り組む作業や仕事などの向き不向きを判断したりもできます。

土星丘の力がマイナスに働くと、頑固、融通が利かない、自分の殻にこもる、考え過ぎる、などといったことになります。

土星丘のキーワード:
勤勉、真面目、忍耐、持久力、思慮、冷静、慎重、孤独、など。

3. 太陽丘(薬指の下部周辺)

この丘は、創造(クリエイティブ)や芸術の才能やセンス、富や名声、社交性、などと関連しています。
太陽丘がしっかりしていると、想像力や表現力、美的センスなどに長けています。一人でコツコツと作品制作に取り組むことに向いている土星丘とは反対に、音楽家や芸能人など、人前に出ることや華やかな世界での活動に向いています。

また、性格は明るく、魅力と社交性にも優れているので、自然と信用や人気を得られます。
ですので、一般的に太陽丘(または太陽線)は、富や名声が手に入る兆候と言われていますが、それらを手に入れる要素が備わっていると捉えると良いでしょう。

ちなみに、この丘の力がマイナスに働くと、派手好き、金遣いが荒い、などのタイプになりがちです。

太陽丘のキーワード:
創造力、芸術芸能、美的センス、想像力、表現力、人気、信用、名声、魅力、社交性、金運、など。

4. 水星丘(小指の下部周辺)

この丘は、商才、財運、伝達・通信、知恵、などと関連しています。
水星丘がしっかりしている人は、口が上手く頭の回転も速いので、交渉ごとに向いています。
さらに金銭感覚にも優れており、お金の管理も上手です。
情報をキャッチする能力にも長けているので、そういったビジネスセンスや商才を発揮できれば、財を築くことができるでしょう。

ただし、この能力を悪用すると、不正や詐欺につながります。
水星丘だけでなく、他の丘や線もそうですが、手相そのものに良し悪しはありません。
能力は使い方次第で良くも悪くもなるので、ぜひ正しい使い方をして欲しいと思います。

木星丘のキーワード:
商才、財運、コミュニケーション能力、金銭感覚、管理能力、情報、通信、伝達、知恵、など。

5. 第一火星丘(生命線の内側上部)

生命線の内側で木星丘と金星丘の間の部分を第一火星丘と呼びます。
この丘では、積極性、行動力、意志の強さ、闘争心、などと関連しています。

第一火星丘は、その人の持つ能動的な性質を観ます。
この丘の肉づきがよく適度にふくらんでいると、行動力やチャレンジ精神があり、困難にも勇敢に立ち向かう心の強さがあります。

ただ、この丘が強すぎると、我が強い、ケンカっぱやい、攻撃的な性格、などになります。

第一火星丘のキーワード:
積極性、行動力、意志(気)の強さ、信念、勇気、能動性、など。

6. 火星平原(手のひらの中心部周辺)

名称に「丘」が入っていませんが、「丘」の一種として捉えます。
手のひらの中心部で、第一火星丘と第二火星丘の間に位置します。

基本的に火星平原は少しくぼんだ状態です。
火星平原は、手相家によって観かたや捉え方に違いが多いように思います。

色々な線が集まり交差する場所でもあるので、火星平原だけでの研究やデータを集めることが難しいのが原因かとも思います。

僕の場合、第一火星丘、火星平原、第二火星丘の三ヶ所をまとめてみることが多いです。
火星平原は能動性や受動性、自我の強弱など、第一火星丘と第二火星丘の両方の意味を含んでいると考えています。

火星平原のキーワード:
能動性と受動性、自我の強弱、など。

7. 第二火星丘(小指側の感情線の下部周辺)

水星丘と月丘の間で、感情線の下あたりの部分を第二火星丘と呼びます。
この丘では、第一火星丘と同じく、積極性、行動力、意志の強さ、闘争心、などを表わしますが、能動的な第一火星丘と反対で、主に受動的な視点で観ます。

そのため、自制心、冷静さ、忍耐力、精神の強さ、正義感、などの強さを判断します。

この丘の肉づきがよく適度にふくらんでいると、障害や困難に簡単に負けず、粘り強く問題の解決に取り組みます。
また、誘惑に負けない心の強さ、正義感の強さも持ちます。

この丘が強すぎる場合は、融通が効かない、正義感が強すぎる、保守的、などになります。

第二火星丘のキーワード:
自制心、忍耐力、冷静、抵抗力、消極的、受動性、など。

8. 金星丘(親指の付け根周辺)

金星丘は、生命線の内側で親指の付け根周辺一帯です。
手相では線が横に入っていると「障害線」と見なされる場合が多いですが、金星丘は元々シワの多い場所ですので、横線が入っていてもあまり気にする必要は無いかと思います。

金星丘では、愛情、体力、活力、精力、身内(家庭)、などを観ます。

金星丘の肉づきがよく、ほど良くふくらんでいると、愛情が豊かで人に優しく好かれるタイプと言えます。バイタリティもあるので、夢や目標に向かってしっかり取り組むことが出来ます。
また、家庭運にも恵まれます。

金星丘の力がマイナスに働くと、愛情の押付け、八方美人、浮気心、裏切り、性に対して開放的、などといったことにつながります。

金星丘のキーワード:
愛情、バイタリティ、活力、精力、性的活動、身内(家庭)、八方美人、など。

9. 月丘(小指の下に位置する手首の上周辺)

月丘がほどよくふくらんでいる人は、想像力や空想力、感受性に長けています。
さらに、魅力的で人気者が多いのも特徴なので、芸術や文学、芸能などの世界に向いています。(接客業や水商売など、いわゆる人気商売も向いています。)

ロマンチストなタイプも多く、神秘的なモノやコト、スピリチュアルやオカルトなどを好む傾向にもあります。

月丘の力がマイナスに働くと、妄想や想像の世界がふくらみ、現実離れした思考におちいります。
白馬の王子様が現れるのを夢見続けてしまうかもしれません。

月丘のキーワード:
想像力、空想力、直感、ロマンチスト、魅力、人気、神秘性、妄想、夢見がち、など。

余談

今回は手相の基本となる9つの丘を紹介させていただきました。

実は、もうひとつ手首上部に位置する「冥王星国」という部分もあるのですが、あまり一般的では無いので、今回は割愛しました。

冥王星国は、またの機会に紹介したいと思います。

というわけで、今回はここまで。
手相の基本は丘にあり!線を覚えない手相の観かたでした。

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